『モネのキッチン』5話

本日(3/6)発売のミステリーボニータ4月号(秋田書店)に『モネのキッチン-印象派のレシピ-』5話が掲載されています。

今回ありがたいことに巻中カラーを頂きました…!
4コマの方でも何回か巻中カラー描いたのですが、まるまる1Pカラーの扉絵は初めてです!
頑張って描いたのでぜひ雑誌でみてみて下さい。

今回は、
パリの街中を一人歩く女流画家ベルト・モリゾとばったり出会ったモネ。なにか事情のありそうな彼女を心配し、家まで送ることにしたモネだが、何気なく口にした言葉で彼女をひどく怒らせてしまう。19世紀フランスで女流画家として生きる彼女が抱える悩み、そして想いとは…?
という感じのお話です。

ベルト・モリゾは昔から生き方を含めて好きな画家ということもあり、今回一番思い入れが深く、気に入ったエピソードに仕上がりました。一話完結スタイルの連載なので、この話だけでも読めると思います。気になった方はお手にとってみて下さい。
今回は本当にいい表情がいっぱい描けたと思います。描いてて楽しかった。

よければアンケートやお手紙などでご感想いただけると、とても励みになります…!
いつもアンケートなどでご感想下さる方々、本当にありがとうございます。

そして、次回の掲載はちょっと先のボニータ7月号(6/6発売)になります。
間が空いてしまいますが次もどうぞよろしくお願いします〜

続きは作品読んだ人向けの作中に出した絵画の紹介や、参考資料等です。

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今回は新キャラ、ベルト・モリゾの登場回です。モリゾを知らない人でも、マネの描いたこの絵でモリゾの顔をご存知の方は多いのではないでしょうか。

すみれの花束をつけたベルト・モリゾ
(Berthe Morisot au bouquet de violettes/1872)
フランス/オルセー美術館所蔵

一時期図書カードの絵柄になってたので、それで見覚えのある方も多いと思います。
モリゾは1868年にマネと知り合い、それ以降、自分の作品へのアドバイスを求めたり、彼の作品のモデルを何度も務めたりと特に親交が深かったのは有名ですが、モネ、ルノワールなどをはじめとする印象派画家とも仲間として共に活動した画家の一人でした。

ロリアンの港
(Vue du petit port de Lorient/1869)
アメリカ/ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵

NGA Imagesよりオープンアクセスで提供されている画像を使用させて頂きました。

作中にでてくるモリゾの作品《ロリアンの港》。画面右側で日傘をさして腰掛けているモデルはモリゾと一番仲のよかった姉エドマです。この作品は、1869年3月に結婚したエドマが移住したロリアンへ、その年の夏にモリゾが訪ねて行った時に描かれたものです。ロリアンから帰ったベルトはマネにこの絵を贈り、マネもこの絵を甚く気に入ったそうです。

ゆりかご
(Le berceau/1872)
フランス/オルセー美術館所蔵

また、作中には出て来ませんが、彼女の作品でもっとも有名なのがおそらくこの《ゆりかご》です。こちらも姉エドマがモデルになっています。マネがエドマの話をするシーンで、少しだけ出てくるエドマはこの絵を参考にしています。

しかし前回はカミーユに怒られ、今回はモリゾに平手打ちされるモネ…描いててほんとごめんと思いました…主人公らしくかっこいい見せ場もそのうち出て来ますので…多分…

【今回の参考文献】
『ベルト・モリゾ―ある女性画家の生きた近代』坂上桂子(2005) 小学館.
『西洋絵画の巨匠 モリゾ (西洋絵画の巨匠 6)』坂上桂子(2006) 小学館.
『黒衣の女ベルト・モリゾ―1841-95』ドミニク・ボナ(2006) 持田明子訳, 藤原書店.
『モネ(岩波 世界の美術)』カーラ・ラックマン(2003)高階絵里加訳, 岩波書店.
『モネ』クリストフ・ハインリッヒ(2000)タッシェン・ジャパン.
『モネ:印象派の誕生』シルヴィ・パタン(1997)川本茂雄監修, 渡辺隆司・村上伸子訳, 創元社.

【図録】
『パリ マルモッタン美術館展』坂上桂子監修, 河合晴生・他 編 2004年
『ベルト・モリゾ展』損保ジャパン東郷青児美術館・他 編 2007年

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