はじめに
朝日新聞出版さんより11月7日発売のマンガで教養シリーズ「はじめての西洋絵画 」の漫画部分を担当しました。カラー46P、二色2Pの計48Pの漫画を描いています。
本の著者・執筆は国立西洋美術館主任研究員 川瀬佑介さんです。
初心者さん向けの入門本で、世界の名画の鑑賞ポイント、モチーフの意味から西洋美術史の大まかな流れまで、わかりやすく解説されてます。絵画を観るのが好きで、その背景をもう少し詳しく知りたい方にお勧めの一冊です。
本文のサンプルを交えつつ、内容について簡単に紹介しますね。
漫画ページサンプル
マンガの冒頭部分はこんな感じです。
絵画が好きだけれど詳しい知識はない警備員・楽(がく)。
真夜中の警備中、彼は絵の中から人物が次々に抜け出す不思議な出来事と遭遇。そこで出会った美術館の館長を名乗る人物に様々な名画にまつわる話を教えてもらう…というストーリーです。
大まかなストーリーは頂いたシナリオにそっていますが、ネーム自体はかなり自由に描かせてもらえました。とても楽しかったです!
解説ページサンプル
上の2点は名画の解説ページ。この他にも年表なども収録されていて、この一冊を読む事で14世紀〜20世紀前半までの絵画の流れ、その中から重要な絵画80点の背景や鑑賞ポイントなどを知ることができます。
解説がどれもわかりやすくて読みやすいので「西洋絵画について知りたいけど何から読んでいいのかわからない〜」という方にそっとこの本を渡したい。
巻末には《西洋絵画をもっと楽しむコツ》などのコラムや、川瀬さんが選んだ西洋絵画の重要コレクションがある日本の美術館紹介などもあり、読んだ後に美術館に行きたくなる一冊です。
おまけ:キャラクターラフ
おまけに漫画執筆の前に提出したキャラクターラフのせときますね。
館長はモデルになった人物がいるので、そのイメージをベースにキャラ化しました。モデルが誰かは最後まで本を読むとわかりますよ。
美術史関連のお仕事は一度やってみたかったので、声かけて頂いた時は本当に嬉しかったです。西洋絵画、興味あるけど勉強するには敷居が高いな…と思っている方にぜひ手にとって頂きたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
※本文中のサンプル画像は全て編集さんから頂いたものです。また、キャラクターラフも許可を頂いて公開しています。