最新情報

【単行本】
モネのキッチン 印象派のレシピ』 全2巻 発売中です! →秋田書店公式ページ

【タイアップ企画】
横浜美術館で9/24まで開催されていたモネ それからの100年』展と『モネのキッチン』のタイアップ企画で、展覧会のレポート漫画を描かせて頂きました。展覧会は終了していますが、公式サイトのこちらのページでレポート漫画は読めますので、よければどうぞ。

まんが世界の歴史人物事典

西東社より6月下旬発売の
小学生おもしろ学習シリーズ「まんが世界の歴史人物事典 」
にて偉人16名の紹介マンガとイラストカットを担当しました。

担当人物は以下の通りです(順不同、ラストの2名以外は全て2Pです)
ピョートル大帝、ルソー、ロック、マルコ・ポーロ、ルイ14世、ココ・シャネル、クロード・モネ、マリ・キュリー、レイチェル・カーソン、ジャンヌ・ダルク、シェークスピア、コペルニクス、チャーチル、サッチャー、ルイ16世とアントワネット(4P)、ヴィクトリア女王(4P)

児童向けの歴史漫画、一度やってみたかったのでとても楽しいお仕事でした😊
カバーにもちらりと使っていただいてる通り、ルイ16世とアントワネット、クロード・モネの紹介漫画も担当してます。『踊る!アントワネットさま』や『モネのキッチン』とはまたデザインが違うのでその辺も楽しんでもらえたら嬉しいです。

紀元前のクフ王からスティーブ・ジョブズまで、多数の作家さんが様々な偉人の漫画を描かれており、内容盛りだくさんの本になっています。
小学生のお子様の歴史の勉強にオススメの一冊です。どうぞよろしくお願いします。

記念講演会「印象派の世紀:フランスとその周辺」レポート

現在、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」展。海運業で財を成したウィリアム・バレルが収集しグラスゴー市に寄付したバレル・コレクションの中から西洋近代絵画を中心に73点、ケルヴィングローヴ美術博物館から7点、合わせて80点の作品が一堂に展示されています(そのうち76点は日本初公開!)。

印象派への旅」というタイトル通り、コロー、クールベ、ドーミエ、ブーダン、マネなどの印象派の先駆けとも言える画家達の作品を中心に、ドガ、ルノワールなどの印象派の巨匠、同時代のスコットランドの画家メルヴィルやクロホールなどの作品がまとめて観れる…という、なかなかない新鮮なラインナップの展覧会でとても満足な内容でした。

GWに観に行った本展の感想をtwitterでつぶやいたところ、5/16の千足伸行氏による記念講演会「印象派の世紀:フランスとその周辺」にプレス枠で参加させていただける事に!

会場は展覧会の一室。ドガの《リハーサル》やシダネルの《雪》、他にもコローやメルヴィルなどの作品に囲まれながら、出展作品についての講演を聞く…と言う、なかなか味わえない貴重な体験ができました。
以下、内容の簡単なまとめです。

_
講演会当日の5/16は松尾芭蕉が奥の細道に旅立った日(陰暦元禄2年3月27日)なので「旅の日」だそうです…という話題から入り、展覧会のタイトル「印象派への旅」へ言及。

印象派への旅」とは印象派へ向かう、その前の時代、画家に焦点を当てた旅。印象派がポピュラーすぎて霞んでいるが、その前のクールベやブーダンなどの画家がただの前座ではないことを知ってもらうために今回の展示は最適なものと言える。

本展の出展作をはじめ9000点以上の美術品を収集したウィリアム・バレルは、19世紀の新しいタイプのコレクターの一人だった。彼らは主に事業で成功し経済力を持った市民で、貴族達が愛したルネサンスやバロックなどの宗教的背景を理解していないと意味がわからない美術品ではなく、静物画や風景画などのただ観ているだけでも楽しめる美術品を愛好した。

新しいタイプのコレクターたちが好んだ、風景や労働者、名もなき市民達をモチーフとしたのが、「印象派」の前の時代である「写実主義」の画家達(代表的なのはクールベ)。彼らは自分たちが生きる時代の光景を見た通り(写実的)に描いた。そして市民達の生活を描くという点では、写実主義も印象派も共通していた。大きく異なる点は「色彩」。写実主義は暗く落ち着いた色調、印象派は明るく鮮やかな色調。(バレルは暗い色調の落ち着いた絵を好んで集めたため、コレクションにも印象派より少し前の画家達の作品が多い)

言わば、印象派が登場する準備をしたのが今回の展覧会で展示されている写実主義、バルビゾン派、外光派の画家達…クールベ、コロー、ドービニー、ブーダンなどであった。

ここまでが大まかな時代背景の説明。
この後はスライドを使って、ゴッホの《アレクサンダー・リードの肖像》からシダネルの《月明かりの入江》まで、主要な展示作品の紹介、解説へ。

長くなってしまうので個々の解説は略しますが、ボンヴァンの《狩りの獲物のある静物》と同じ主題を描いたシャルダンの静物画、ドガの《リハーサル》に関連して彼とは別の視点でバレリーナとパトロンのリアルな光景を描いたジャン・ベローの《オペラハウスの舞台裏》など、出展作品以外の絵画も交えつつ、印象派前夜〜印象派へと繋がる流れを当時の画家達の作品を辿って見ることができ、大変勉強になりました。

_
「印象派への旅 バレル・コレクション」展、モネの師であるブーダンの作品が7点、他にもマネ、ドガ、ルノワール、シスレー、ピサロなど『モネのキッチン』にも登場する画家達の作品が多数展示されているので、漫画を読んで絵画に興味を持った方にもおすすめの展覧会です。

ブーダンの作品は日本の美術館では国立西洋美術館ポーラ美術館、埼玉県立近代美術館などにも所蔵されていますが、まとめて作品を観れる機会はあまりないので、今回はかなり貴重な機会だと思います。

展覧会の公式サイトに、本展のお気に入りの作品についてコメントを寄せさせていただいたので、よければこちらも見てみてください。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_burrell/topics/photospot_nishiura.html

Bunkamura ザ・ミュージアムでの会期は6月30日まで。
東京の後は静岡、広島にも巡廻予定だそうです→公式サイト

ミュージアムショップで売っていたブーダン《トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー》のマスキングテープがかわいかったので思わず購入。上は国立西洋美術館のモネの睡蓮マステです。
師弟の作品で並べて撮れて満足。

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影しました。